レーシックの医学的リスク
視力回復、あるいは視力矯正の方法として、最近注目されているのが、レーシックです。
めがねやコンタクトレンズが要らなくなることから、スポーツ選手などでこの手術を受けた人が多く、そのために話題です。
しかし、まだ歴史が浅いことから完全に安全とは言えないのです。またこれはその手術にもいえることですが、手術に100パーセントはないのです。
他の手術同様、失敗、術後の合併症等のリスクがまったくないわけではなく、しかも、歴史が浅いため、本当に長期にわたって安全が維持できるのかどうかの確証もないのが現実なのです。
その他、以下のようなリスクが危惧されています:
●コントラスト感度の低下の可能性
●術後に、一過的にハロ・グレアが出現する可能性
●ドライアイ
●眼圧が術後実際の値よりも過小評価される、つまり手術前よりも低い値になるため、眼圧検査時は、レーシックを受けた経験があることを申告する必要があります。
●裸眼視力、つまり、眼鏡やコンタクトレンズを使用しないときの視力、はほぼ間違いなく向上しますが、矯正視力、つまり眼鏡やコンタクトレンズを使用したときの視力は、かえって低下することがあります。
●角膜を削り過ぎた場合、遠視になってしまう危険があります。これを再度修正することは困難です。
●角膜中心部の曲率しか変わらないので、夜間に瞳孔が開くと角膜周辺部の部分で術前と変わらぬ曲率をもつところを通った光線が網膜に到達するようになり、二重の像が見えることがあります。
●白内障の手術を受けた際に、眼内レンズの度数ずれをおこす危険があります。
レーシックの手術の注意点
視力回復のため新たな手法として、人気急上昇中のレーシック手術ですが、安全に、かつ効果的に手術が行われるためには、幾つか守るべき点があります。
手術に当たっては、事前にさまざまな適応検査や精密検査を行い、レーシック手術を受けることができるかの検査を含めて、レーザーの照射量を決定するための正確な視力検査を行います。
普段、ハードコンタクトレンズを使用されている方は、1週間前からコンタクトレンズの使用をやめます。
ソフトレンズを使用されている方の場合も、3日前から使用を中止します。使い捨てタイプもソフトレンズの場合と同様です。
したがって、当日は、コンタクトを使用せず、めがねで来院します。
手術の当日は、瞳孔を開いて目の奥を検査するための目薬をさします。瞳孔がもとの状態にもどるまでに4~5時間かかることから、その間、眩しかったり、細かい文字が見えづらくなるため、ご本人の運転は控えます。また、術後は視力が安定しないことから、やはりご本人は車の運転を控えるべきでしょう。
また、手術の当日は、お化粧、香水、整髪料の使用はやめましょう。
手術後はすぐに帰宅が可能ですが、ご自宅、またはホテルでの休息が必要となります。お化粧や飲酒は禁止です。また、手術当日は、洗顔、洗髪は出来ません。首から下のシャワーのみは可能です。
術後は、目薬と保護用のゴーグルを渡され、就寝時には、このゴーグルを使います。
レーシックをめぐる疑問点
レーシックは、新たな視力回復方法として注目されている手術です。
しかし目の手術ということで不安はつきません。実際、危険ではないのでしょうか?
レーシック手術は、日本では厚生労働省によって許可されています。
米国では年間に100万件以上実施されており、世界的に確立した医療技術といえるでしょう。
手術は両眼で約10分です。検査なども含めて3時間程度です。
術後は、しばらく視力が安定しないことからご本人の車の運転は控えるべきですが、帰宅することは可能です。入院はしません。
実際、どれほどの視力回復が望めるかは、事前の検査で確認しておくべきです。
きわめて強度の近視、乱視、および老眼が重なった方の場合は特にそうです。
またお子さんの場合や妊娠中の方、および全身疾患をお持ちのかたは手術はできません。医院によっては、レーシック手術を受けた方の98パーセント以上が視力1.0以上に回復しており、残りの2パーセントの方も0.7以上になり、コンタクトンズやめがねの煩わしさから解放されたと言っているところもあります。
ただし、ごくまれとはいえ、再近視化といって、視力がまた悪化してしまう方がいることも確かですし、実際、野球の選手でこの手術を受け、失明の危険に陥った人もいつことは事実ですので、決して安易に考えるべきではありません。再近視化した場合に保障はあるのかどうかを事前に確認しておきましょう。
